クラックとは外壁にひび割れが生じる劣化現象です。
外壁クラック(ひび割れ)は、
- ひび割れの幅
- クラックの種類
に応じた、穴埋め補修が必要となります。
外壁のひび割れを放置すると、近い将来に雨漏りの危険性が十分考えられます。
外壁クラックの種類
外壁のクラックは、ひび割れの程度や割れ幅によって、
- ヘアークラック
- 乾燥クラック
- 構造クラック
- 縁切れクラック
4つに分類することができます。
ヘアークラック
ヘアークラックとは、ヒビの幅が0.3ミリ以下のクラックです。
ヘアークラックでは、塗膜だけがひび割れた状態なので、急に大きな問題が発生する訳ではありません。
ひび割れの状態が進行していないか、定期的にチェックすることをお勧めします。
乾燥クラック
乾燥クラックは、外壁材としてモルタルなどを使った時に、乾燥していく過程で発生するクラックです。
モルタルなどの外壁材は、水分の蒸発などにより収縮(やせ)が生じ、ひび割れが起こります。
乾燥クラックも構造に影響があるひび割れではありません。
増殖するのがお小遣いだったらなぁ・・・
構造クラック
上記の写真は、熊本地震(2016年)が起きた際の構造クラックです。
ヒビの幅が0.3~5ミリ以上の場合は、構造クラックの可能性が高いです。
構造クラックは、建物の構造上の問題や不同沈下などの理由で発生します。
構造クラックの場合、外壁だけではなく構造の軸となる基礎部分にもヒビが起こっている可能性がある為、早急に補修が必要となります。
縁切れクラック
縁切れクラックとは、外壁作業の方法に問題があった時に発生するクラックです。
外壁材にモルタルなどを使用した場合は、一面を一度の作業で仕上げます。
しかし、作業を途中で中断したりやり直しをするなどして、時間的に差が生じる部分があると、劣化してひび割れが発生してしまいます。
次は、クラックの原因を見ていきましょう!!
外壁のひび割れ(クラック)原因を知ろう
外壁のひび割れにもいろいろな種類があり、原因も異なってきます。
外壁がひび割れしてしまう原因をチェックしていきましょう。
塗料の防水機能の劣化
外壁のクラックが発生する原因は、塗料の防水機能が劣化して、ひび割れが起きてしまうケースが大半を占めています。
外壁塗装に使う塗料は、外壁を美しくするだけではなく、外壁に水を浸透させない防水機能も持っています。
しかし、次第に塗料の防水機能が低下して、外壁に水分が侵入するようになります。
吸水と乾燥を繰り返して外壁に負担をかけ、最終的に外壁の表面にクラック(ひび割れ)が起きてしまいます。
建物の揺れや震動
建物の揺れや震動によっても、外壁のひびが入ります。
建物に大きな力が加わると、建物自体がゆがんで、外壁にひび割れが発生してしまいます。
また自動車の交通量の多い道路や電車の線路に近い場所では、毎日の振動がクラックの原因となるので、注意しなくてはなりません。
- 建物の不同沈下
- 建物内部の腐食
- 外壁施工の問題
などが原因になって、外壁にひびが入ることがあります。
外壁のひび割れは自分で補修できる?まずはこれをしよう!
外壁のひび割れを自分で補修する際は、まず外壁の日々の幅を測ることから始めてください。
幅の大きさによってクラックの補修対応が変わってきます。
外壁のクラックが0.3ミリの場合
・微弾性フィラー
※フィラーとは、時間経過とともに痛んだ下地の凹凸を埋める塗料。
ヘラークラックのように、0.3ミリ以下のクラックであれば、塗膜のみがヒビが入っている状態のため、弾性フィラーの下塗りで対応できます。
微弾性フィラーを塗ることで、ゴムのような塗膜がひび割れを埋めてくれます。
外壁のクラックが0.3ミリ〜0.7ミリの場合
- 微弾性フィラー
- シーリング材
外壁のひび割れが0.3ミリ〜0.7ミリの場合は、塗膜だけではなく外壁材(モルタル)にまでヒビが入ってます。
シーリング材でしっかり穴埋め
↓↓
微弾性フィラーで下塗り
↓↓
塗装
していくことで、補修できます。
外壁のクラックが0.7ミリ以上の場合
携帯電話
外壁のヒビが0.7ミリ以上ある場合は、ひび割れが大きく、シーリング材での穴埋めでは対応できません。
0.7ミリ以上のクラックは、雨水が外壁の内部に浸透するようになります。
また、外壁がスポンジのように水を含むため、塗装の剥離が起き始め、最悪の場合は外壁が剥がれ落ちてしまう可能性が・・・。
0.7ミリ以上のクラックを見つけた際には、応急処置ではなく、実績のある外壁業者に相見積もりを取って、外壁の塗装を検討してください。
【まだ大丈夫??】外壁のひび割れを放置するどうなるの?
外壁のひび割れなんてそんなに危険なことかな??
僕が住んでいるところは、地震が少ないから大丈夫じゃないかな??
(¬_¬) ジーーーッ
あっ・・・(察し)
なんかごめん・・・
外壁のクラックを状態を放置してしまうと、建物に大きな悪影響を与えます。
「将来お子さんに、ピカピカの状態でマイホームを残したい!!」
と考えているお父さん、お母さんには特に知っておいてほしいです。
雨漏り
外壁にヒビがあると、雨水が侵入して雨漏り(あまもり)してしまいます。
雨漏りは室内まで侵入しない限り気づきにくいのですが、人が気づいた時点ではすでに建物の材料が大量に水分を吸った状態となっています。
湿気によるカビの発生
建物に被害あるだけではなく、住んでいる人にも悪影響を及ぼします。
外部から建物に水分が侵入するとカビが生えてきて、大きなヒビからは害虫や害獣なども入り込んで来ます。
室内が不衛生になって、健康に生活できない環境となってしまいます。
建物自体の耐性が落ちる
外壁のひび割れが進むと、ヒビの幅や長さが大きくなるだけでなく、建物に使っている素材の強度が低下してしまいます。
白アリや害虫も発生するので、一気に耐性が落ちるケースも少なくありません。
その結果、建物自体の耐性が落ちて、自然災害などあると簡単に壊れてしまうことになります。
美観を損なう
外壁のクラックは、建物の外観を大きく損ねます。
デザイン性の優れた高級な建築物でも、外壁にひび割れがあると、途端に古ぼけた危険な建物に見えてしまいます。
ひび割れた建物を遠くから見て、引き返してしまう人がいても、不思議ではありません。
【外壁クラックまとめ】困ったらまずプロに相談
専門の業者に見積もりを依頼する場合は、まず現地調査が行われ、クラックの状態や建物の状況などを詳しく調べます。
その後、具体的な補修方法や、必要な金額などの提示があります。
見積もり内容については、十分に内容を検討しなくてはなりません。
内容が分からないまま補修を依頼したのでは、作業が終了した後で後悔する可能性があります。
見積もりの詳細な個所まで目を通し、分からないことがあったら、業者に質問する必要があります。
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